作品にする
講座や教科書に埋め込む
無音の待機ループと、動画編集との分担
講座のページや教科書に、マスコットをそっと置いておきたい。そのための「無音の待機ループ」を作ります。あわせて、fal で作った素材と、文字や図解の動画づくりとの分担を整理します。この本のペンキチも、その分担で作っています。
この章でできるようになること
- 最後のコマが最初につながる、無音の待機ループを作る
- ループが継ぎ目なくつながっているかを、数字で確かめる
- fal(素材)と動画編集(組み立て)の分担を知る
実物:待機ループ
しゃべらせていません。呼吸のようにわずかに上下し、マフラーの端が揺れ、首を少しかしげて戻る。それだけです。ページの隅に置いておくと、止まった絵よりも目に入ります。
ループの頼み方
ポイントは2つです。
- 「しゃべらない。動きは小さく」と書く。大きく動くと、最初と最後がつながりません
- 「最後のコマが最初のコマと同じになるように」と書く。これがループの条件です
canon.png を fal の minimax/h3-max-turbo/image-to-video に渡して、5秒・768P の無音の待機ループを1本作ってください。鍵は fal_key.txt。見積もり(約0.20ドル)を言ってから進めてください。 ・カメラ固定、背景白、文字なし。しゃべらない。口は閉じたまま。目は開けたまま。 ・動きはごく小さく:体が呼吸のようにわずかに上下する。マフラーの端が風で軽く揺れる。首を数度かしげて戻る。 ・最後のコマが最初のコマと同じになるようにして、繰り返し再生しても継ぎ目が見えないようにする。 できたら loop_v1.mp4 として保存してください。それから fal を使わずに、最初のコマと最後のコマの画像を取り出して、2枚の違いを数字(平均の画素差)で教えてください。差が小さいほど継ぎ目が見えません。ledger.md に1行足してください。
うまくいったか確認する
- loop_v1.mp4 を繰り返し再生して、つなぎ目で「カクッ」としない
- 最初と最後のコマの差が、平均で3以下(著者のペンキチは1.67でした)
- まばたきが1回入る程度なら、待機動作として自然
fal は素材、組み立ては別の道具
ここで、この本の立ち位置を整理します。fal が作るのは「素材」です。キャラクターの絵、しゃべる短い動画、待機ループ。それを文字や図解と組み合わせて1本の動画にする「組み立て」は、別の道具の仕事です。
- キャラクターの絵、同じ子のポーズ替え
- 文字入りの1枚
- しゃべる短い動画、待機ループ
- 字幕・見出し・図解を重ねる
- ナレーションと音楽を乗せる
- 複数の素材を順につなぐ
組み立ての道具は何でも構いません。動画編集ソフトでも、Claude に頼んで ffmpeg でつなぐのでも、著者のように HTML で動画を組む道具でも。fal の素材は、どの道具にも「窓」として埋め込めます。fal だけで全部やろうとしないのが、うまくいくコツです。
ページに埋め込む
Webページに置くなら、音なし・自動再生・繰り返し、の3つを指定します。Claude に「このループ動画を、音なしで自動再生・繰り返しでページに埋め込んで」と頼めば、そのように書いてくれます。姉妹編の「Cloudflareの教科書」の手順で公開すれば、あなたのマスコットが自分のページで動きます。
よくあるつまずき
- つなぎ目で位置がずれる
- 動きが大きすぎます。「動きはごく小さく」「最後は最初と同じ」を強めて出し直します。1本30円です。
- スマホで自動再生されない
- 音つきの動画は自動再生が止められます。「音なし(muted)」と「インライン再生(playsinline)」の2つを指定してもらいます。
- ファイルが重くてページが遅い
- 5秒の768Pで2〜5MBです。「ファイルを小さくして」と頼めば、画質を保ったまま半分ほどにできます。
この章のまとめ
小さく動かして、最後を最初につなぐ。数字で継ぎ目を確かめる。fal は素材、組み立ては別の道具。次の章は、この本の最後、続けるためのルールです。
章末チェックリスト
埋め込み用の素材ができました。第14章で、使いすぎない人の型をまとめます。