作品にする
SNS用の短い動画をつくる
動きを秒で割り当てる。1つの素材を3つのSNSで使う
SNSに流す短い動画を作ります。第8章の「秒割り」をもう一段使いこなして、8秒の中に3つの動きを入れる。そして1本の素材を、Instagram・X・Threads の3つの形に変えて使います。
この章でできるようになること
- 3つの動きを秒で割り当てた、8秒の横長動画を作る
- 1本の素材から、3つのSNS向けのサイズを作る
- SNSごとの「音あり・音なし」の前提を知る
実物:3つの動きを8秒に
指示は「0〜2.5秒で手を振る、2.5〜5秒で2回うなずく、5〜7秒でこちらを指す、7〜8秒で元のポーズに戻る」。動きの数だけ区間を切る。これだけで、8秒間ずっと動き続ける動画になります。
SNSごとの形
同じ素材でも、SNSによって向いている形が違います。この本では3つに分けて考えます。
| SNS | 形 | 音 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 4:5(1080×1350)・複数枚のカルーセル | なし | 1本だけ載せるとリールに変わってしまう。短い動画を複数枚にして並べる | |
| X | 16:9 か 1:1・1本 | あってよい | 投稿文と一緒に流れる。冒頭1秒で目を止める |
| Threads | 9:16 か 4:5・1本ずつ | なくても伝わるように | ツリーの各投稿に1本ずつ |
大事なのは「音がなくても伝わるか」です。Instagram と Threads は音を消して見られる前提。だから第10章の字幕か、画面の中の動きだけで意味が伝わる作りにします。
8秒の動画を作り、3つの形にする
2段階でお願いします。 【1】canon.png を参照して、横長 16:9 の止め絵を1枚作ってください(fal の google/nano-banana-2-lite/edit、鍵は fal_key.txt)。ポーズは「落ち着いた顔で、両手を体の横に、真ん中に立っている。左右に余白」。base_wide.png として保存して見せてください。私が確認してから【2】に進みます。 【2】base_wide.png を fal の minimax/h3-max-turbo/image-to-video に渡して、8秒・768P の動画を1本だけ作ってください。見積もり(約0.32ドル)を言ってから進めてください。 ・カメラ固定、背景白、文字なし。最初のコマからしゃべっている。目は開けたまま。 ・台本(この読みで):「まず手をふって。つぎにうなずいて。さいごに指をさす。動きは秒で分けよう。」 ・動き:0〜2.5秒で右手を振る。2.5〜5秒でゆっくり2回うなずく。5〜7秒で右手でこちらを指す。7〜8秒で最初のポーズに戻る。 short_v1.mp4 として保存し、1秒ごとのコマ画像と文字起こしで検品してください。 【3】検品が通ったら、fal を使わずに次の3つを作ってください。 ・Instagram 用:1080×1350、音なし。 ・X 用:1080×1080、音あり。 ・Threads 用:1080×1920、音なし、第10章と同じ形式で字幕つき(字幕の文言は台本を3つに分けて、それぞれの動きの秒に合わせる)。 どれも切らずに中央に置き、余白は白で。ledger.md に1行足してください。
うまくいったか確認する
- short_v1.mp4 で、3つの動きが指定した秒に入っている
- 3つのサイズの動画ができて、どれもキャラクターが切れていない
- Threads 用は音を消しても字幕で内容が分かる
Instagram は「複数枚」で出す
Instagram に短い動画を1本だけ投稿すると、リール(縦長の全画面動画)に変換されます。フィードに置きたいなら、複数枚のカルーセルにします。1枚目は表紙、途中は1メッセージ1枚、最後は行動のお願い。各枚が6〜10秒で、最後のコマが最初につながるループだと、めくっても止まって見えません。ループの作り方は次の章です。
よくあるつまずき
- 動きが最初の2秒で終わって、あとは止まっている
- 秒割りが抜けています。動きの数だけ区間を切って書き直します。「最後は元のポーズに戻る」まで書くと、終わりも締まります。
- サイズを変えたらキャラクターの端が切れた
- 「切らずに中央に置き、余白は白で」が伝わっていません。拡大して埋めるのではなく、余白を足す方向で頼み直します。
- X で音が出ない
- 音なしの方の動画を上げています。X 用だけ音ありで書き出したか、ファイル名で確かめてください。
この章のまとめ
動きの数だけ秒で区間を切る。1本の素材を3つの形にする。音がなくても伝わるように。次の章は、講座や教科書のページに埋め込むための「ループ」です。
章末チェックリスト
SNS用の素材ができました。第13章で、ページに埋め込むループを作ります。