動かす・しゃべらせる
字幕を乗せて、縦動画にする
音を出せない場所でも伝わる形に仕上げる
SNSの動画は、音を出さずに見られることのほうが多いです。だから字幕を焼き込んで、音がなくても伝わる形にします。字幕を乗せるのは fal ではなく Claude の仕事で、料金はかかりません。
この章でできるようになること
- 動画に字幕を焼き込み、スマホ向けの縦動画(1080×1920)に仕上げる
- 読める文字の大きさと位置を知る
- 字幕の文言を、台本と少しだけ変える理由を知る
完成形
字幕は Claude が乗せる
字幕を乗せる作業は、動画編集ソフトの仕事です。この本ではソフトを開きません。Claude に頼むと、裏で動画の道具(ffmpeg)を使って、文字を画像にして重ねてくれます。あなたがやるのは、字幕の文言と、出す秒数を決めることだけです。
- 1文言を決める台本を、読みやすい2行に整える
- 2秒数を決める「0〜2.5秒は1行目、2.5〜5秒は2行目」
- 3Claude に頼む文字を画像にして重ね、縦動画のサイズに整える
読める字幕の3つの決まり
- 大きさ … 1080×1920 の縦動画で、文字の高さは70ピクセル以上。小さいとスマホで読めません
- 色 … 白い文字に、太い黒のフチ。背景が白でも黒でも読めます
- 位置 … 下から2割の高さ。いちばん下はSNSのボタンやキャプションに隠れます
字幕の文言は、台本と同じである必要はありません。読みやすさのために、句読点を消す、1行を15文字以内にする、2行に分ける。この程度の手直しは、むしろしたほうが読めます。
字幕を乗せる
hello_v1.mp4 に字幕を焼き込んで、スマホ向けの縦動画に仕上げてください。fal は使いません。 1. 出力は 1080×1920。動画の縦横比が違うときは、切らずに中央に置いて余白を白にしてください。 2. 字幕は白い文字に黒い太めのフチ。フォントは Noto Sans JP の太字。文字の高さは72ピクセル。位置は下から2割の高さに中央揃え。 3. 文言と秒数: 0〜2.5秒「こんにちは!」 2.5〜終わりまで「ファルの取扱説明書へ ようこそ」 4. このパソコンの ffmpeg に文字を描く機能(drawtext)が無い場合は、文字を透明な画像にしてから重ねる方法でやってください。 できたら hello_final.mp4 として保存し、1秒ごとのコマを並べた画像も作って見せてください。字幕が読める大きさか、私が確かめます。
うまくいったか確認する
- hello_final.mp4 が 1080×1920 で、スマホで開くと画面いっぱいになる
- 音を消して再生しても、字幕だけで何を言っているか分かる
- コマを並べた画像で、字幕がぼやけたり切れたりしていない
著者が踏んだ罠:文字を描く機能が無い
著者のパソコンの ffmpeg には、文字を描く機能(drawtext)が入っていませんでした。Claude に頼んだら最初にエラーになり、「文字を透明な画像にしてから重ねる」方法に切り替えて通りました。上の依頼文の4番は、そのための一文です。同じ罠を踏む人が多いので、最初から入れてあります。
よくあるつまずき
- drawtext / No such filter
- 文字を描く機能が無いときのエラーです。依頼文の4番のとおり、透明画像を重ねる方法に切り替えてもらいます。
- 字幕が豆粒のように小さい
- 文字の高さの指定が、元の動画のサイズ基準になっています。「1080×1920 に拡大したあとの大きさで72ピクセル」と言い直します。
- 日本語が四角(豆腐)になる
- 日本語のフォントが見つかっていません。「Noto Sans JP をこのパソコンに入れてから使って」と頼めば、Claude が用意します。
- 字幕の切り替わりが声とずれる
- 秒数の指定を0.3秒ずつ動かして試します。第9章の文字起こしに時刻が出ているので、それを Claude に見せて合わせてもらうのが早いです。
この章のまとめ
字幕は Claude が乗せる。大きく、白に黒フチ、下から2割。音を消しても伝わる縦動画ができました。次の部では、この技術を「作品」に変えます。
章末チェックリスト
最初の作品が完成しました。第11章から、サムネイル・SNS動画・埋め込みに広げます。